一般社団法人
アクション・フォー・コリア・ユナイテッド

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「朝鮮半島平和繁栄に向けたワンコリア市民運動・国際民権運動」をテーマにした講演会とフォーラムを実施しました

2018/12/12

 2018年6月17日(日)、グリーンパレス春日井にてAction for Korea United(AKU)名古屋講演が開催され、約70人が参加しました。愛知県春日井市は名古屋市近郊では在日韓国・朝鮮人の人口における割合が最も高いと言われている地域です。

 講演に先立ち、地域の在日コリアンのリーダーたちと、徐仁澤(ソ・インテク)AKU中央共同常任代表とKenneth Bae(ケネス・ベ)Nehemiah Global Initiative(ネヘミア・グローバル・イニシアティブ)会長をはじめ、関係者が朝鮮半島情勢、在日社会、朝鮮半島統一などに対して活発な議論を行いました。

 基調講演では、ケネス・べ氏と徐仁澤(ソ・インテク)氏が登壇。ケネス・べ氏は、735日北朝鮮に抑留された経験を紹介した後、現在の朝鮮半島情勢に対して「核の拡散こそが世界の脅威である。トランプ大統領の第一優先課題は非核化だ」とし、「対話による平和が統一をもたらすのではなく、統一を通してこそ平和がなされ、核の危険もなくなる」と力説しました。
 そして、「70年間の分断が在日コリアンの分断や離散家族を生んだが、統一によりそれらの住民が新しい経済発展と自由に暮らせることを願う。脱北者を助け、海外に居住する700万人の同胞が南北のコリアンと共に統一を成していけるよう」訴えました。
 また、北朝鮮の留置所での地震の経験で、留置書の看守はイエスの名前を平壌で聞いたことがないという話を挙げながら、北朝鮮が正常な国になるには、先ず、信教の自由を保障すべきだとの宣教師としての熱望を説き、自身の活動の映像(https://www.youtube.com/watch?v=P_9hG_lgM08)を紹介しました。

 続いて、徐仁澤氏は、平和的統一を通したワンコリアが現状の唯一の解決策であり、ツー(Two)コリアでは核、平和体制、人権の保証は不可能であると力説しました。東西世界が参加した88年のソウルオリンピックの後、ベルリンの壁とソ連が崩壊したように、平昌オリンピックの後の朝鮮半島が歴史の岐路に立っていることに言及。アメリカンドリームが独立宣言文により始まったように韓国の弘益人間によるコリアンドリームの実現を統一と共に目指すことを参加者に要請しました。
 そして、来年の3.1独立運動100周年に向けたOne Kグローバルキャンペーンの6つのプログラムを紹介し、参加を促しました。講演の後、参加者は配布された「One Dream One Korea One World」と記載されたタオルを持ち記念撮影をしました。

 6月19日(火)には、大阪府大阪市のドーンセンターにて「朝鮮半島平和繁栄に向けた、ワンコリア国際民権運動へ」というタイトルで大阪国際フォーラムが開催。「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」とAKUの共催で行われました。「北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会」の山田文明名誉会長により進行、自身の団体の紹介と東京でのAKU創設記念フォーラムにも触れました。

 今回の一連のフォーラムのスポンサーである、One Korea Foundationの柳在豊(リュ・ジェプン)会長は、「市民運動による自由統一という目標を不変に前進し、市民として各自ができることを発揮することによって大きな運動になる」と訴えました。「北朝鮮攻撃をすれば反米感情はどうなるのか」「平和協定はどうなるのか」等の質問を受け、平和は普遍的なので9歳の時朝鮮戦争を体験した本人も戦争は絶対願わないが、平和が全てだといって降伏はできない。アメリカに住む同胞としては自由、生命、尊厳が先であり、国の存亡がかかっていると応えました。

 基調講演では、ケネス・ベ氏、徐仁澤氏は、内容をより詳しく参加者に説明し、朝鮮半島の統一に向って在日社会の積極的な参画を訴えました。


会場の様子 名古屋(左)と大阪(右)