2025/09/16
1000万キャンペーンのフィナーレ、光復80周年漢江（ハンガン）フェスタが成功裏に終了
国内外の要人、コリアン・ドリームで統一ビジョンを共有
ドローン・花火ショーで彩られた和合・平和・統一のメッセージ
[15日、コリアン・ドリーム漢江フェスタが成功裏に開催された]
光復80周年を迎えた15日夕方、ソウル漢江（ハンガン）公園トゥクソム特設ステージで『2025コリアン・ドリーム漢江フェスタ（漢江フェスタ）』が盛大に開催された。この日の会場には市民数万人が集結し、南北統一への熱望を表明し、国内外の主要人物が多数出席し、朝鮮半島の平和統一のビジョンを共有した。
今回の漢江フェスタは、これまで国内外を中心に活発に展開されてきた「コリアン・ドリーム1000万キャンペーン」のフィナーレを飾る行事として、国家全体の統一意志を結集する歴史的瞬間であった。
[暑い日差しの中、現場を訪れた市民たちの姿]
同日、ソウル市内の各所では保守と進歩陣営がそれぞれ光復80周年記念の大規模集会を開催した。しかし、包容と和解が切実に求められている時代の要請にもかかわらず、両陣営とも既存のイデオロギー的主張を繰り返すばかりで、相手陣営を非難することに躍起だった。
一方、漢江フェスタは「漢江の奇跡を超えて朝鮮半島統一へ」という具体的なビジョンの下、イデオロギーや陣営を超越した国民大統合の場を設け、真に朝鮮半島の未来のためのビジョンを示した唯一の行事として注目された。
▎徐仁澤（ソ・インテク）委員長、開会宣言、「１０００万キャンペーンの成果」
[開会宣言を行う徐仁澤（ソ・インテク）総括実行委員長]
午後6時10分から始まった前座公演では、ナモソムのオカリナ演奏と漢陽大学応援団、世界テコンシップ連盟のテコンドーフラッシュモブパフォーマンスなどが繰り広げられ、フェスティバルの雰囲気を盛り上げた。
午後7時定刻、徐仁澤（ソ・インテク）コリアン・ドリーム漢江フェスタ市民組織委員会総括実行委員長が開会を宣言し、漢江フェスタの本格的な幕が上がった。
ソ委員長はこの日の開会の辞で「今日のこの場は単なるフェスティバルではなく、コリアン・ドリームという時代的理想に向かって共に進む意義深い旅路の出発点」とし、「特に1000万人の国民が共に歩んだキャンペーンのフィナーレを飾る歴史的瞬間」と意義を強調した。
▎鄭雲燦（チョン・ウンチャン）大会長「国民的合意の枠組みを強調」
[歓迎の挨拶中の鄭雲燦（チョン・ウンチャン）漢江フェスタ大会長]
鄭雲燦（チョン・ウンチャン）コリアン・ドリーム漢江フェスタ大会長は歓迎の辞を通じ、「コリアン・ドリームは分裂と対立の歴史を超え、和解と共生成長に向けた新たな物語を築こうとするビジョン」と宣言した。鄭（チョン）大会長は「これは朝鮮半島の平和と繁栄を超え、人類普遍の価値と公共善に貢献しようとする大韓民国の大胆な挑戦」と強調した。
特に彼は「低成長と社会的二極化という時代的課題を克服するためには、一つのイデオロギーではなく、多様性が共存し連帯が息づく新たな国民的合意の枠組みが必要だ」と力説した。「南と北、保守と進歩、世代と地域を超え、さらに国境と文化の境界を超越した世界市民が共に育む『統合の地平』こそが、私たちが目指すコリアン・ドリームである」と表明した。
▎鄭宇澤（チョン・ウテク）組織委員長「朝鮮半島統一の奇跡へ」
[歓迎の挨拶中の鄭宇澤（チョン・ウテク）漢江フェスタ組織委員長]
鄭宇澤（チョン・ウテク）組織委員長も歓迎の辞で「光復80年を迎えた今日、漢江は新たな流れを始めた」とし「コリアン・ドリームを通じて市民の声、私たちの声を一つに集め、世の中に益をもたらす人類史の模範となる自由で統一されたコリアを築かなければならない」と訴えた。
鄭（チョン）委員長は「太白で発源した南漢江と、金剛山で発源した北漢江がトゥムルモリで出会い一つになるように、漢江は朝鮮半島の和合と統合を象徴する」とし、「今こそ私たちは漢江の奇跡を超え『朝鮮半島統一の奇跡』へと進むべきではないか」と参加者たちの共感を呼び起こした。
▎ヒョンジン・プレストン・ムン理事長「包容と和合の統一コリアを実現」
[基調講演中のヒョンジン・プレストン・ムンGPF理事長]
この日の行事のハイライトは、ヒョンジン・プレストン・ムンGPF理事長の基調講演であった。
ムン理事長は「コリアンは『弘益人間』という広く人類に益をもたらすという崇高な建国理念を持つ特別な民族」とし、「地球上の数多くの文明の中で、ただ朝鮮文明のみが全人類に益をもたらすという特別な建国理念を受けて築かれた文明」と強調した。
ムン理事長は今日の社会を「韓国の五千年の歴史において最も重要な分岐点」と規定し、「前大統領の弾劾により私たちは深刻な政治的分裂を経験している。韓国は進歩と保守に分裂している」と分析した。そして「コリアン・ドリームを中心とした統一運動を通じて、私たちは再び分裂した韓国を一つにする」と宣言した。
[基調講演中のムンGPF理事長]
特にムン理事長は「コリアン・ドリームは単なる政治的統合ではなく、真の包容と和合の精神である」と述べ、「祖国の独立運動を導き、1945年の解放を実現した私たちの先祖の精神を皆さんが受け継いでいる。だからこそ、まさに今日がコリアン民族とコリアン文明にとって最も重要な歴史的瞬間である」と力説した。
彼は「我が国が再び一つになれるよう、天の召命を受けた韓民族として、私たちの先祖が抱いたその夢を実現し、全世界の前に模範となるモデル国家を建設できる主人となる瞬間がまさに今だ」と述べ、「コリアン・ドリームは分裂と対立の歴史を超え、和解と統合、成長に向けた新たな物語を築こうとするビジョンだ」と強調した。
この日、ムン理事長は政府に対する具体的な統一政策3大提案も提示した。
[基調講演中のヒョンジン・プレストン・ムンGPF理事長]
第一に、「政府がコリアン・ドリームを採用することで、朝鮮半島をめぐるビジョン競争に勝利する」ことを求めた。
第二に、「統一部を解体し、政権や政党によって左右される行政機関ではなく、超党派的に国民全体が統一を一貫して推進できる諮問委員会を構成すべきだ」と提案した。
第三に、「若者が統一への夢と可能性を実感できるよう、小・中・高校でコリアン・ドリームを正規教科として採用すべきだ」と強調した。
ムン理事長は「韓国と北朝鮮、そして海外にいる全ての同胞まで、個人と家庭がこのコリアン・ドリームの主人となるならば、南北統一、平和統一は必ず訪れる」と述べ、「コリアン民族の尊く崇高な文明の光が1945年に輝いたが成し得なかったことを、80年後の今、まさに皆さんを通じて全世界に照らし出されるだろう」と訴えた。
▎市民たち「包容と和合の価値を示した行事」
[この日の行事は和合と統合を示したフェスティバルであった]
今回の漢江フェスタは、コリアン・ドリーム1000万キャンペーンのフィナーレを飾る行事として特別な意味を持っていた。過去数年間、国内外各地の世界市民が朝鮮半島統一への願いを込めて署名に参加し、彼らの熱望が漢江フェスタに結集した。
このように市民主導の実践型統一運動の価値を証明するかのように、行事に参加したある市民は「今日ソウル各地で開かれた集会はそれぞれの主張を繰り返すだけだったが、ここでは真に統合と包容、和合のメッセージを感じることができた」とし、「大韓民国に本当に必要な価値を示したのは、コリアン・ドリームだけだと実感した」と所感を述べた。
また別の参加者も「1000万人が共に参加したキャンペーンのフィナーレを飾るこの場に共に参加できて光栄」と述べ、「保守と進歩が互いを敵視し分裂を助長する現実の中で、コリアン・ドリーム漢江フェスタが示した統合のビジョンは本当に感動的だった」と語った。
▎十匙一飯（じっさじいっぱん）の寄付金、「空に統一を描く」
[漢江フェスタで開催されたドローンショーの様子]
午後8時から始まったドローンショーはこの日のフェスティバルの見どころだった。市民の十匙一飯（十人がそれぞれ一匙ずつ寄付すれば一つの食事になる、の意味）寄付金で用意された1,200台余りのドローンが夜空に太極旗と朝鮮半島の地図、『コリアン・ドリーム』の文字を描き出すと、観客は感嘆の声を上げた。特に南北が一つに合わさる朝鮮半島の形が演出された時には、あちこちから拍手が湧き起こった。
[この日の行事では様々な文化公演が行われた]
続く花火ショーは漢江の水面と夜空を華やかに彩り、フェスティバルのフィナーレを飾った。20分間にわたる花火ショーは「和合」「平和」「統一」という三つのテーマで構成され、最後のフィナーレでは「私たちの願いは統一」が響き渡る中、大型花火が炸裂し感動の瞬間を演出した。
2025コリアン・ドリーム漢江フェスタは、光復80周年を迎え、包容と和合が切実な時代に真の統合のビジョンを示した唯一の行事として記録された。全国民と同胞が参加したキャンペーンのフィナーレを飾り、市民の自発的な参加と寄付金で実現した今回のフェスティバルは、統一に向けた国民的熱望そのものだった。