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【記事紹介】「2023年は脱北者と共に行う統一運動元年となるべき」(李相振(イ·サンジン)朝鮮半島統一指導者総連合中央会長)

2023/05/22


 李相振朝鮮半島統一指導者総連合中央会長が昨年11月26日、脱北者と共に行うオピニオンリーダー招請統一指導者特別ワークショップで講演している。

 癸卯年の新年が明けた。希望に満ち溢れて始まるべき新年がどれほど寒いか、周辺は凍りついている。ロシア-ウクライナ戦争が続いているうえ、物価まで高騰し、まったく未来は予断を許さない状況で、心まで冷え込むばかりだ。このようにわびしくて冷たい日には、北朝鮮に家族を置いて南下してきた脱北者のことを思い出す。朝鮮動乱当時、数百万人が北朝鮮から脱出し、そこから始まった1,000万離散家族の痛みが、数十年間この国を泣かせてきたが、いつからか北朝鮮を脱出して韓国に入ってきたもう一つの意味の離散家族のことを思うと、胸に痛みが限りなく押し寄せてくる。

 筆者は2015年5月13日の「朝鮮半島統一指導者総連合」(以下、「本会」)創立を皮切りに、これまで中央会長として在職しながら「統一を実践する人たち」(以下、「統一天使」)と共に、市民主導の統一運動を展開している。統一運動の核心思想は、「広く世の中に益を与える」という弘益人間精神と、「市民が主導した万歳運動」である3・1運動の市民精神だ。

 グローバルピース財団のヒョンジン・プレストン・ムン理事長が力説する朝鮮半島統一の方案は、米国の朝鮮半島政策である非核化という狭小な政策を越えて、朝鮮半島平和統一政策に変えなければならないということであり、そのためには、南北市民が市民主導の統一運動を展開しなければならないということだ。そして南北市民が主導して新しく建国する統一国家は、弘益人間精神を土台に世界で最も模範的で豊かに暮らすという超一流の最高国家でなければならないということだ。これがいわゆる「コリアンドリーム」のビジョンだ。

 筆者はこの7年間、市民主導の統一運動を展開し、少なからぬ紆余曲折を経てきた。若者たちが統一運動に無関心であるため、団体構成員の年齢が高すぎるという指摘をはじめ、理論も重要だが実践する統一運動が重要なのにそうした運動が十分でないという指摘、個人間の些細な感情で巨大な統一談論をないがしろにして背を向けた人々… 本当に残念な時間が流れ、そうしている間に、ヒョンジン・プレストン・ムン理事長の統一論が、「コリアンドリーム」の服を着て世の中に光を放ち始めた。統一天使・徐仁澤会長の力溢れる熱気に満ちた講義が聴衆たちを魅了し、講義を聞いた市民たちは皆、統一運動に対する参加意思を明らかにし、それと共に会員が次第に増えて、本会も組織規模を拡大している。

 このように、市民主導の統一運動は定着しつつあるものの、心の片隅には解けないしこりがある。それは他でもない脱北者に関することだった。家族を置いて故郷を離れてきた彼らほど、統一が切実な人たちが他にいるだろうか。遊び回っていた故郷が目に浮かぶだろうし、母が作ってくれたテンジャンチゲを思うと思わず食欲が湧くことだろう。統一が実現されずに故郷に行くことができず、どれほど気をもんでいることか。北朝鮮を離れて向き合った韓国での生活は、容易ではなかったことだろう。3万6,000人もの脱北者の相当数が、基礎生活受給者として生き、適当な職業も見つけられずに彷徨う現実に直面している。定着に成功した人たちからは現実と理想のギャップを感じ、同病相憐れむ立場であるにも関わらず、お互いに指を差して非難し合う…。

 筆者は彼らを結集してこそ、市民主導の統一運動が光を放つことができると思っている。彼らが積極的に乗り出してこそ、北朝鮮に居住する人民たちに会うことができ、説得することができると思う。これまで南北統一と関連して、多くの脱北者たちと会う過程で筆者が知った事実が2つある。第一は、北朝鮮住民が韓国人を哀れに思っているという事実だ。私たちが北朝鮮住民を貧困と独裁に苦しむという理由で哀れに思っているように、北朝鮮住民は韓国はお金は少しはあるが、米帝統治の下で抑圧されて暮らしているという理由で、哀れに思っているという事実は驚きそのものだった。第二は、数十年間続いてきた政治家のやり方では、統一の道義的根拠に関する争いに押されて、統一は達成できないという事実だ。結局、第3の統一方式が必要だが、それがコリアンドリームということだ。この二つの事実を脱北民に効果的に知らせることができなければ、私たちが望む統一運動もややもすると騒々しいスローガンに終わる可能性があることを筆者は悟った。

 そのため、筆者は「2023年は脱北民と共に行う統一運動元年にならなければならない」というスローガンを掲げた。このスローガンを掲げたのは、私たちが夢見る統一運動の可能性をできるだけ多くの脱北民に知らせなければならないという使命感のためだった。何人かの脱北民が統一天使・徐会長の講義を聞いて明確に変わった姿からその可能性を見た。あるゴルフ場で会ったある脱北者は、「統一運動をする」という筆者の言葉に呆れたように叫んだ。「愚にもつかないことを言わないでください。韓国の人たちは北朝鮮の人たちのことを知らないから言っていることです。愚にもつきません」 このように言っていた彼が、私たちのセミナーに参加して、コリアンドリームのビジョン講義を聞いた後、「檀国の建国理念である弘益人間精神で新しい国を建設しようというビジョンが気に入りました。統一の可能性を見ました」と180度違う言葉を述べた。その後、彼は妻と統一講義を何度も熱心に聞き、昨年11月には脱北者たちが作った南北統一党中央役員と党員150人を招待して、徐会長の講義を聞いてもらった。そのようなことがあって、筆者は12月、脱北民京畿黎明連合会(代表:ハン·ミオク)190人の招請を受けて、「私たちはなぜ統一運動をしなければならないのか」という主題講演を行った。彼らの反応は熱く、情熱は切実だった。

 今後、南北統一党と本会は、コリアンドリームのビジョンと統一指導者養成のための業務協約を通じて、具体的な事業を進める計画だ。まず脱北者にコリアンドリーム統一論を提示し、続いて南北歴史交流アカデミーを運営し、最後に南北民が共に行う奉仕と分かち合いを実践する計画だ。菜園を借りてジャガイモとサツマイモ農業を営み、キムチ漬け分かち合い行事を通じて、お互いに交流しながら統一の志を結集する計画だ。統一運動は、心と志を結集することが何よりも重要だ。お互いを抱き合いながら巨大な長征のための第一歩を踏み出さなければならない。それから愚直な歩みで奉仕し、分かち合いながら歩いていかなければならない。考えただけでも年明けから胸がときめく。2023年は脱北者と共に行う統一運動元年となるのだから。

– 著者/ 李相振コリアンドリーム編集人(朝鮮半島統一指導者総連合中央会長)

※コリアンドリームは、韓国GPF財団が発行するオンライン新聞

https://www.kdtimes.kr/news/view.php?no=1396