一般社団法人
アクション・フォー・コリア・ユナイテッド

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北朝鮮帰国事業60年新潟追悼式典を実施しました

2019/12/25

 12月13日、14日の2日間、「北朝鮮帰還事業60年行事 in 新潟」を開催しました。今回の行事は、AKUと、NGOモドゥモイジャが共催し、One Korea Foundationと一般社団法人グローバル・ピース・ファウンデーション・ジャパンが協賛しました。

 本行事は、60年前の1959年12月14日から開始された、在日コリアンを初めとして、日本人も含め約9万3千人が、当時の時代的背景や経済的状況により北朝鮮へと渡って行った「北朝鮮帰還事業」の60年を迎えるにあたり、この帰還事業で亡くなった方々への追悼の意味と離散家族の再会の願いを込めて行われました。

 また、AKUとして、この行事を通して、北朝鮮の人権問題が再度見直されるとともに、AKUの目指す朝鮮半島の平和的統一を通して、北朝鮮の人権問題を含む、朝鮮半島の様々な課題の解決を呼びかける目的もありました。

 今回の行事には、脱北者の方々14名を含む、約50名が参加。各メディアも取材に訪れました。
 フォーラムでは、脱北者の方々による、北朝鮮での体験や脱北における動機、また、今後日本を初めとして、どういった活動をしていきたいのかなどの思いが語られ、涙で話せない場面もありました。国連のソウル事務所や姜チョルファンさん、弁護士会、人権活動団体からの詳しい報告もなされました。

 14日には帰国事業の第一便が出航した、新潟港中央埠頭において、帰還事業で亡くなった方々への追悼式が行われました。
 追悼式では、追悼文が読み上げられた後に、参加者一同が黙祷を捧げ、献花が北の地で亡くなられた方々に手向けられました。

 在日コリアン舞踊家による追悼舞踊や、演奏家、歌手、オペラ歌手などが追悼の意を込めて、自身の曲を披露する感動的な時間もあり、最後に、今回の行事を代表して、川崎栄子代表理事により宣言文が読み上げられました。

 60年たった今でも北朝鮮に渡った9万3千人やその子孫は自由に日本に来れず劣悪な環境にあり、生還者の証言の中には日本に脱北するのに2度目の家族との離散を経たことなど、悲痛の歴史的人権問題が続いています。
 今回の行事を契機として、AKUが目的とする、弘益人間理想による平和的統一により、朝鮮半島と在日コリアン社会の様々な問題が解決されるよう、引き続き活動を行ってまいりますので、引き続き皆様のご支援、ご協力をお願いいたします。

【掲載メディア一覧】
共同通信
https://news.goo.ne.jp/article/kyodo_nor/nation/kyodo_nor-2019121401001654.html
千葉日報
https://www.chibanippo.co.jp/newspack/20191214/652283
産経新聞
https://www.sankei.com/life/amp/191214/lif1912140023-a.html
FNN PRIME
https://sp.fnn.jp/posts/4761NST
日本経済新聞
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO53364980U9A211C1CE0000?s=5
NHKWEB
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191214/k10012215031000.html?utm_int=nsearch_contents_search-items_001
朝日
http://www.asahi.com/sp/ajw/articles/AJ201912140021.html
NHK world
https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/news/20191214_20/amp.html
朝日新聞digital
https://www.asahi.com/amp/articles/ASMDG46J0MDGUOHB006.html

フォーラムで自身の体験を語る生還者(脱北者)の方々


真剣に耳を傾ける参加者




演者の心のこもったパフォーマンスによる懇親会
ロック歌手、朴保さんは叔父が北送船で渡り、オペラ歌手の田月仙さんは4人の兄が強制収容所に入れられました。




埠頭ではここ何年ぶりかと言う快晴で多くの関係者、メディアが参加しました。
追悼舞踊(鄭愛鎭)に合わせて追悼を捧げる参加者。


UNソウル事務所によるメッセージ

行事を代表して、川崎栄子代表理事が宣言文を読み上げました。