一般社団法人
アクション・フォー・コリア・ユナイテッド

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副代表理事就任のあいさつ

2020/03/30

 この度、一般社団法人アクション・フォー・コリア・ユナイテッド(AKUジャパン)の副代表理事に就任することになりました姜英之(かん・よんじ)と申します。現在は、東京で朝鮮半島の平和と安定、統一、ひいては北東アジアの共存共栄を目指す「東アジア総合研究所」を主宰しています。

 私は、大阪生まれの在日韓国人2世です。大学生時代、他人から「将来何になるのか」と聞かれたら、民族統一運動家になると答えていました。しかし在日の生活貧困、韓国民団と朝鮮総連の不毛なイデオロギー論争などに嫌気をさし、将来の目標が定まらず、人生彷徨していた時期がありました。大学卒業後、上京し、韓国の民主化と統一を目指す市民運動に参加しましたが、研究者生活の夢捨てがたく、自ら研究所を設立し、大学教員生活を送ってきました。

 青年時代から、南の韓国だけでなく、北の朝鮮民主主義人民共和国も、わが祖国と任じていました。韓国の人権問題、民主化が達成された今、統一のため北朝鮮の民主化、人権問題も解決されなければならないという立場を保持しています。
 社会発展に寄与し相互扶助の人格形成を目指す、南北の民主主義、人権、経済発展を保障する平和統一を目指すというAKUの目標は、私が、一生をかけて追究してきた理念と一致するものであります。

 朝鮮半島の統一は、日本を上回る経済強国になるという説を真に受け、日本の国益に反し脅威であるという考え方がありますが、正しくないと思います。朝鮮半島統一による1億人の新しい市場の出現は、日本経済の新しい発展にとって大いなるプラス要素であります。日本、韓国とも、米国依存の経済発展を遂げ、それが限界に達するや、中国依存に切り替えましたが、そのリスクの大きさは既に証明されています。統一された民主コリアと日本が協力し共存共栄の道に進めば、対中依存、隷属を免れることができ、各国共存、繁栄の平和的東アジア共栄圏を構築することができます。

 日本には韓国民団、朝鮮総連が未だに対立状態にありますが、両団体に属さない在日もたくさんいます。AKUジャパンは、在日の間で、統一への機運を盛り上げる活動とともに、日本人の間にも朝鮮半島統一への理解と同調者を多く集う活動を進めていく必要があると思います。
 想像を絶する苦難を乗り越えて脱北、日本定住努力を続けているAKUジャパンの川崎栄子代表理事を補佐しながら、副代表理事の責務に尽力する次第であります。

 関係者、支援者の皆様のご協力、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。



2020年3月30日
副代表理事
姜英之