川崎栄子代表理事が米国の3都市で北朝鮮の人権問題の改善を訴えました

2020/04/07

 川崎栄子代表理事が、2月29日から3月18日まで米国のシアトル、ニューヨーク、ワシントンDCで北朝鮮の女性の人権回復と帰国事業の解決、体制の危機における米国の関与を求め、講演やオンラインミーティングを行いました 。新型コロナウイルスによる制限の中でしたが、アメリカと国際社会、在米コリアンに多くのインパクトを与えました。



 この度の行事は、昨年12月13, 14日の2日間にわたり開催され話題となった新潟の帰国事業60年行事に続くものです。
 https://www.koreaunited.jp/news/276

 最初に訪れたシアトルでは、ワシントン大学のコリア研究センターとグローバル・ピース・ファウンデーション(以下、GPF)、ネヘミアグローバルイニシアティブ(以下NGI)*と共催でワシントン大学において学生など50人ほどが集まり、講演と深いディスカッションがもたれました。

*NGIは、自身も北朝鮮に735日抑留され、アメリカの協力のもと北朝鮮の脱出に成功した、ケネス・べ(Kenneth Bae)牧師が代表を務める非政府組織であり、韓国内での脱北者の生活支援や教育、北朝鮮の人道支援などを行っています。





 講演に先立ち、同じ脱北者で今はシアトルの大学で学生としてNGIの活動をしているグレース・ジョ氏が挨拶。その後、川崎代表が日本人を含む93,340人もの在日コリアンが北に渡った帰国事業と43年間の北朝鮮の悲惨な状況、日本から離れる時と北朝鮮から脱北するときに二重の離散家族になったこと、朝鮮半島の統一がアジアの平和へと繋がることなどを話し、学生たちは知らなかった多くのことに熱心に聞き入っていました。
 その後、グループディスカッションの時間が持たれ、学生たちは北朝鮮の人権状況の打開について、具体的に何ができるかに関して活発に意見を交換しました。



 3月5日からはニューヨークへ移動。米国メディアとのインタビュー、在米コリアンの歴史ある二つのメソジスト教会での講演、在米コリアンの指導者たちとの会食、国連本部への訪問、ヒューマン・ライツ・ウォッチ(客観的かつ徹底した調査に基づいたアドボカシーで、人権状況の改善を行う非政府組織。Human Rights Watch)の国連担当者とのオンラインミーティングなどを行いました。



 10日には国連のUNCSW64*の行事が全てコロナウイルスで延期となったため、オンラインにて北朝鮮の女性人権の講演会が開催されました。 

*United Nations Commission of Status Women in Lights 64。国連女性の地位委員会。政治・市民・社会・教育分野等における女性の地位向上に関し、国連経済社会理事会に韓国・報告・提案等を行う。毎年2~3月頃に2週間の期間で開催。



 オンラインのため心配する声もありましたが、日本や英国、米国各地からも参加者が講演を聞くことができ、North Korea Freedom Coalition(北朝鮮の人権状況改善のためのNGO。以下、NKFC)のスーザン・ショルテ氏が司会を務めました。
 川崎代表は、「当時、日本からは在日朝鮮人たちが『北朝鮮は地上の楽園だ』という嘘の宣伝にあおられて1959年から1984年までの間に93,340人もの人たちが北朝鮮へ送り込まれた」「恐ろしく自殺の自由もなく、極端に貧しく、男尊女卑がまかり通り北朝鮮の女性の地位がひどく、特に在日コリアンの階層が低いため耐え難い差別を受けた」「大量餓死の時期には数年の間に数百万の餓死者を出し、家の中にも外にも死体が転がり、詐欺、強盗、殺人、人肉を食べる者までこの世の中の悪という悪が渦巻いた」と訴えました。
 そして、国際司法裁判所や東京地方裁判所に法による解決を訴えていると話し、主催者や参加者は北朝鮮の的確な状況把握とその解決方法、そしてセッションの成功に称賛の声が上がりました。
 その他にも、日本と韓国の国連代表部の参事官との会議、日本人僧侶との面会、911メモリアルや自由の女神像の見学など意味深い日程をこなしました。

 3月11日からは米国首都ワシントンDCでの日程では、ヘリテージ財団の北朝鮮人権フォーラム、Committee for Human Rights in North Korea(北朝鮮人権委員会。北朝鮮の人権改善のためのNGO。以下、HRNK)での記者会見、在米コリアン団体の主催による講演会などがウイルスのためキャンセルとなりましたが、多くの少人数の貴重なミーティングやメディアのインタビューがなされました。



 フォーラムが予定されていたヘリテージ財団では司会の予定だったオリビア・エノス上級研究員と北朝鮮の人権と今後に関して話し、北朝鮮に情報を発信しているRadio Free Asiaや米政府機関のVoice of America、中央日報、朝鮮日報、Hi US KoreaTVなどのインタビューを個別に行い、多くの在米コリアンの指導者と意見を交わしました。
 そして、奴隷解放と南北戦争を収拾したアブラハムリンカーンのリンカーンメモリアルと演説で有名なゲティスバーグ博物館、朝鮮戦争記念碑、キング牧師記念碑、ホワイトハウスなどを見学しました。







 3月19日に日本に帰国した後にも、脱北者がYoutubeで川崎代表の報道を取り上げ、6万人の視聴数を数えました。
 そして、ワシントンDCの在米コリアンであるモース・タン、グローバル刑事司法大使とオンラインミーティングを持ちました。
 その中で、米元学生の故オットワームビア氏の両親のように、日本で5人の脱北者と5億円の訴訟をして法による解決を進めていることやトランプ大統領が北朝鮮の危機に選挙前に金正恩と再会し人権問題を解決すること、朝鮮半島の平和的な自由統一と生還者家族の北朝鮮と日本の自由往来などを訴えることができました。



 引き続きAKUジャパンでは、韓国での60年記念行事を、70年前に朝鮮戦争が勃発した6月25日に合わせ、70周年行事を計画しています。
 皆様のさらなる関心と協力をお願いいたします。