コリアの離散家族が私たちに教える世代間トラウマ
2026/09/25
朝鮮戦争によって引き裂かれたコリアの離散家族。その悲しみは、直接戦争を経験した世代だけのものなのでしょうか。 本稿でケイリーン・トラン氏は、自身の祖父がベトナム戦争によって家族と離れ離れになった経験と、コリアの離散家族が抱えてきた苦しみを重ね合わせながら、戦争による家族離散の傷が次の世代へと受け継がれていく「世代間トラウマ」について考察します。そして、若い世代が家族の記憶を受け継ぎ、失われたつながりを取り戻そうとすることが、過去の傷を癒やし、未来へ進むための重要な一歩になると訴えています。 ※本稿は、UPIに掲載されたKayleen Tran氏の論考を、許可を得て日本語訳・掲載したものです。https://www.upi.com/Voices/2026/07/29/perspective-separated-families/1641784909018/ 2009年9月、北朝鮮の金剛山リゾートで行われた離散家族再会行事で、北朝鮮に住む兄の李快石(イ・クェソク)さん(右)と再会する韓国の李正浩(イ・ジョンホ)さん(左)。兄は朝鮮戦争中に韓国軍に入隊し、北朝鮮の捕虜となった。金剛山にあった12階建ての南北離散家族面会所は、2025年5月から今年2月初旬にかけて段階的に解体された。資料写真:EPA 7月24日(UPI)―― 誰もが家族から受け継いだものを背負って生まれてくる。しかし、誰もが家族の中で成長できる幸運に恵まれているわけではない。 私の祖父は、ベトナム戦争中に姉妹や母親との連絡を失った。本来であれば、そのことが私の育ちに影響を与えるはずはない。それでも、彼女たちの不在は、私の人生のあらゆる側面に今も影を落としている。 私は、できる限りあらゆる方法で成功しなければならないという漠然とした意識の中で育った。それは、最高の大学に入ることであったり、最も高い収入を得られる仕事に […]
